SMBCグループの資産運用会社『三井住友DSアセットマネジメント株式会社』。 “Quality of Lifeに貢献する最高の資産運用会社へ。”をビジョンに、最高品質の運用パフォーマンスの提供を目指してしているのが当社だ。
近年、資産形成への関心は高まっており、資産運用に対する需要も拡大を続けている。こうした時代背景の中で、顧客ニーズの把握と情報発信強化の必要性を感じていたという当社。特に、Webのアクセス解析とSNSの効果的な活用を目指して導入したのがUser InsightとSocial Insightだった。ここでは、営業企画部のビジネス・イノベーションチームの本木健彦氏に話を伺い、導入の背景、現在の活用方法などに迫った。
――2018年にUser InsightとSocial Insightを導入されましたが、当時の背景と導入の経緯をお聞かせください。
本木氏:当時、弊社はSNSの活用が進んでいない状況でした。また、金融業界全体を見ても、SNSを活用し積極的に情報発信をしている企業は多くありませんでした。こうした背景もあり、競合を含む業界全体のSNS動向を把握でき、弊社においてもSNSの運用・管理、ソーシャルメディア傾聴等ができるツールの導入を検討していました。そんな中で、ユーザーローカル社のSocial Insightの存在を知り、使いたい機能がすべて揃っていることで導入を決定しました。
本木氏:また、同時に自社サイトのアクセス解析においても、解析ツールを使えるメンバーが限られてしまうという課題もあり、リテラシーにとらわれず、組織全体で活用しデータを共有できるWeb解析ツールを求めていました。Social Insightの導入相談をする中で、User Insightの存在を知り、実際にツールの画面を見させていただいたのですが、直感的に操作がしやすく各指標の説明もヘルプとして表示されるなど、アクセス解析の経験がなくてもすぐに使えるツールだと感じてSocial Insight、User Insightをセットで導入に至りました。
――導入した当初の印象はいかがだったでしょう?
本木氏:共通のログインIDでUser Insight、Social Insightの2つのツールを簡単に行き来することができ、どちらのツールも事前知識や知見がなくとも直感的に使うことができるという点が大きな魅力でした。アクセス解析については、User Insightの導入後に活用メンバーが3倍に増え、利用率もおよそ2倍になりました。解析が直感的に行えるようになったので、すぐに利用率と作業効率が向上しました。またSocial Insightでは特に、レポート作成時間を大幅に削減できたと感じています。
本木氏:業界内のSNS動向を詳細に把握しようとすると、かなりの数のアカウントをリサーチ、分析する必要があり、これまでは各SNSのアカウントごとに集計・分析をしていたためレポートの作成に数時間かかることもありました。Social Insightでは、アカウントを登録しておくことで必要なデータを手間なくすぐに抽出することができます。レポート作成時間が最大90%削減できているケースもあります。
――Social Insightの活用方法について聞かせください。
本木氏:競合他社を含む業界内のSNS動向の把握という面では、各アカウントのフォロワー数の増減確認やリツイート分析、社名や商品名といった特定のキーワードに対するクチコミの分析が手軽になりました。例えば、フォロワーが急増したアカウントのツイート分析を行うことで、何が要因となってフォロワーやリツイートが急増したのかを追跡することができるので、自社のSNS運用担当者に他社事例をタイムリーに共有することが可能となりました。
本木氏:また、自社でキャンペーンを展開する際にはRTキャンペーン分析機能が実装されているので、拡散状況の把握から抽選・当選通知まで一括管理を行っています。
本木氏:自社の社名や商品、サービス、コンテンツに関するキーワードを登録し、投稿が増えたときにはアラートの設定をしておくことで、弊社のクチコミ状況の把握と炎上対策を同時に行うことができています。また、今後展開したいセミナーやコンテンツのテーマ案を事前にクチコミ分析にキーワード登録し、反響のあるユーザー層を把握する等、議論の参考材料としています。
本木氏:Social Insightでは投稿管理機能が使いやすく、アカウントの一括管理ができるのも便利です。SNSの投稿はアカウントの所管部署ごとに行っているのですが、承認機能が実装されているので、上長のチェックが必要な部署からの投稿も出しやすくなったと思います。SNSに関わるメンバーも増えており、Social Insight導入前に比べるとSNSのアカウント数も3倍に増え、SNSに対する社内意識も高まりました。
――では、User Insightの活用についてもお聞かせください。
本木氏:Web担当者とマーケティング担当者が、ダッシュボードに表示される基本指標や、コンバージョン、広告ページの状況把握などを日々チェックし、User Insightで速報値の確認を行う仕組みが社内で定着しています。直販事業で以前は多くの数値や指標を追いかけていたのですが、User Insightを導入してからは見るべき指標を簡潔に把握できるため、現在は週1の定例ミーティングに使用するデータはUser Insightの数値をメインに議論しています。
私が実感しているUser Insightの特筆すべき特長は、Webサイトを訪問したお客さま一人の行動を個別に追跡できる「あしあと機能」を活用したn1分析です。例えば弊社の投信直販サービスで口座開設をしてくださったお客さまのカスタマージャーニーを理解することで顧客理解を深めることが可能になりました。
本木氏:合わせてヒートマップの分析も欠かせません。特に広告のランディングページでヒートマップを活用しています。下図はあるキャンペーン期間のディスプレイ広告とリスティング広告のヒートマップ比較ですが、ユーザーの動きが大きく違うことがわかりました。
本木氏:リスティング広告から流入したお客さまは商品の概要に着目しており広告成果(CV)に直結している一方で、ディスプレイ広告から流入したお客さまは、ファンド情報や運用分析のグラフに興味が高く、結果として広告成果(CV)に繋がっていないことがわかりました。こうした分析から、ディスプレイ広告の打ち出し方を考える際に、商品の概要にも興味を持っていただけるようなクリエイティブの改善等に役立てています。
――では、最後に今後の展望をお聞かせください。
本木氏:Social InsightはSNS関連のレポート作成効率化に大きく貢献し、User Insightもメインのユーザー分析ツールとして定着しました。今後も引き続き活用メンバーを増やしながら、ユーザーローカル社のご担当者から定期的に共有される活用事例や新機能等を活かして、顧客理解をさらに深め情報発信を強化していきたいと考えています。
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