『GMOインターネットグループ』は、1995年にインターネット事業で創業以来、“すべての人にインターネット”をコーポレートキャッチとし、 インターネットインフラ事業をはじめ、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業など、多彩なサービスを展開している。インターネット黎明期から、次代のインフラとなることを見据えた新たなサービスを次々と提供し、現在でも「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」の実現に取り組むなど、新たな事業創出に挑み続けている。
上場企業10社を中心としたグループ110社(2024年3月末時点)からなる総合インターネットグループとして、ドメイン、サーバー、クラウド・ホスティングの領域で国内No.1シェアを誇る同社では、各サービスのSNSアカウント運用にも注力しているという。2020年3月にはSNSに特化したチームを新設し、Social Insightの活用を本格化した。ここでは、同社におけるSocial Insightの活用方法について、SNS戦略チームの井上氏、鎌田氏にお話を伺った。
GMOインターネットグループは、インターネットにかかわる多彩な事業を展開し、グループ全体で240のSNSアカウントを運用している。 SNS運用の重要性が増している中で、2020年3月にマネージャーである井上氏とシステムエンジニアの鎌田氏に、プロジェクトデザイナーを加えた3名でSNSに特化したチームを新設した。「チームを新設するまでは、組織的にはSNSアカウントを上手く活用できていない状況でした。当時はグループ全体のアカウント状況が把握できておらず、各サービスのSNSアカウント担当者とのコミュニケーションも取れていませんでした」と井上氏は振り返った。
「グループの公式アカウント(https://x.com/gmogroup)では、プレスリリースなどの情報発信やサービスの紹介などを中心に行っていましたが、フォロワー数を増やす施策は頭打ち状態で、今後アカウントを育てていくためには情報発信だけでなく、お客様みなさまとの信頼関係を構築し共感していただきながらブランド力を向上させていく“中の人運用”の必要性を考えていました」と井上氏は述べた。そこで、アカウントの成長とブランド力の向上などを目指して、すでに導入していたSocial Insightの本格運用を開始することに。
「SNS戦略チームを新設する前に導入していたのですが、チーム新設後にメンバーでSocial Insightを使ってみると、扱いやすい管理画面でレポートも簡単に作成できることがわかり、“これは、かなり活用できそうなツールだな”と感じましたね。そこで、まずはアカウントの状況をSocial Insightで把握することから始めました」と運用の経緯を語った。
複数あるグループアカウントの状況把握はどのように進めたのだろう。「Social Insightでは簡単に登録したアカウントを並べてチェックすることできます。グループアカウントをすべて登録し、それぞれのアカウントのフォロー・フォロワー数、投稿数、反響数などの比較が手軽にできるので、アカウントの“現在地”を把握しやすく、KPIなど整理しながらの分析が可能です」(井上氏)。
「自社だけでなく、競合他社アカウントとの比較分析が手軽できる点は特筆すべき魅力です。他社がどのような投稿をどのような頻度で行っているのかを分析することができるので、投稿の成功例や効果的な投稿頻度を自社アカウントに照らし合わせて、トライアンドエラーを繰り返しながらSNS運用の方向性を固めていきました。当初は固い文体で情報発信を中心にしていた公式アカウントも、徐々に遊び心を効かせたオーガニック投稿も交えるようになり、2022年4月には“中の人運用”へシフトしました」と井上氏は述べる。
お客様との信頼関係を構築していく上でもSocial Insightは大いに活躍。井上氏は「クチコミ分析で、自社と他社への発話数やその内容なども比較分析しています。エゴサーチだけでは気づくことのできない細かな話題の変化もSocial Insightは拾ってくれるので、“見つけづらい話題や別角度での話題の広がり”も見落とすことなくチェックすることができます。また、イベントやキャンペーンを打った際にも、その反響を発話数やクチコミの内容などをチェックしてアカウント運用に取り入れています」と述べた。
特に2020年4月に「さよなら印鑑キャンペーン」を展開した際には、クチコミ分析を随時チェックすることで、ポジティブな反響が多く認知の広まりとブランドイメージの向上を体感することができたという。「施策の反応が瞬発的なものなのか、持続性のあるものなのか、などを分析することができるので、今後のイベントやキャンペーン施策の指針としても活用しています 」
さらに、競合他社アカウントの分析を、自社アカウントの運用に生かす施策も。そのひとつが、国内最大規模のダンスミュージックフェスティバル『GMO SONIC』のSNSアカウント運用だ。「1年前から私たちのチームでアカウント運用を担当するようになりました。まずは、他のフェスや音楽イベントのアカウントをSocial Insightの投稿一覧を活用して、投稿内容や投稿件数を細かく洗い出し、『GMO SONIC』アカウントにマッチするポイントを抽出していきました。Social Insightでは、分析や比較に必要なデータが簡単に取り出すことができるので、新しいアカウントを運用する際の指標を直感的に掴むことができますし、運用のヒントにも気づきやすいですね」と語るのは鎌田氏。
また、競合アカウントを分析するうえではファン分析も欠かせないという。「ファンの属性を見ると、そのアカウントの運用が目指すべきものかどうかの判断も一目でできるのはとても便利です」と井上氏は話す。
Social Insightを活用しアカウント運用に生かすことで、公式アカウントのフォロワー数は“中の人運用”を開始した2022年4月から2年で200%にまで増加! 井上氏は「実は2020年当時は、フォロワー数は減退傾向でした。施策も無理をしてSNSキャンペーンを打つくらいしか手がないと思っていたほどでした。Social Insightでアカウントの現状を把握し、自社と競合他社のアカウント分析を続ける中で、成功例を自社アカウントに盛り込むなどのヒントを得ることができたことで、こうした成果につながったと感じています」と話す。
そして、こうした成果に直結した要因のひとつにはSocial Insightで分析したデータを週次で社内共有し、グループアカウントの現状や施策のヒントを社内共有しながら進めてきたことも大きなポイントという。「クチコミ分析やアカウント分析などのデータはワンクリックで、しかも社内共有できるクオリティでレポート化できるので、とても重宝しています。工数をかけることなく運用ができるため、結果としてデータを定期的に確認することができ、クチコミや反響などの変化、アカウント担当者がそれぞれにSNS運用のヒントに気づけるようになります。社内での情報共有が進み、アカウント担当者間での意見交換が活発になったことも大きな成果だと感じています」と鎌田氏は述べる。
「こんなにも機能が充実しているのに、新機能もどんどんアップデートされ、操作性も素晴らしい。費用対効果は抜群です」と井上氏は笑顔を見せた。
最後に今後の展望について伺うと、鎌田氏は「グループアカウントを取りまとめている中で感じているのは、実務担当者同士のやり取りが活況になり、これまで個別に運用をしていたアカウントの連動感、担当者同士の連帯感が生まれたことです。今後はX(旧Twitter)だけではなく、InstagramやYouTube、TikTokといった動画系コンテンツの分析、KPI設定にも活用していきたいですね」と意気込みを見せた。
井上氏は「グループアカウント担当者との個別相談が増え、コミュニケーションも活況になったので、今後はグループアカウント全体へのサポート強化を行うことを考えています。SNS運用に生かすことのできる可能性を秘めたデータがSocial Insightにはまだまだあると感じているので、今後さらに活用を深めていきたいですね」と述べた。
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