2009年7月23日に拠点の静岡空港からの定期航空路線を開設した『株式会社フジドリームエアラインズ』。「地方と地方を結ぶ」という理念のもと、日本各地の空を繋いでいる。各地域をダイレクトに結ぶ同社では、人々の利便性を向上させるだけでなく、地域社会・経済の活性化に貢献することも大切にしている。しかし、自社の取り組みを届けるために複数のSNSで発信を進める中、もともと利用していた無料ツールによる手作業のデータ集計に限界を感じ、「SNS運用の効果を社内に証明できない」という課題を抱えていた。
この課題を解決するため、他社事例を目にしたことをきっかけにSocial Insightを導入。クチコミ分析を活用してファンと双方向のコミュニケーションを加速させた他、競合分析や初速分析によってエンゲージメントの高い投稿パターンを見つけている。Social Insightを導入した結果、フジドリームエアラインズはレポート業務を半減させながら、約4年半でフォロワー数を6倍、UGCを年間で200%増加という成果を実現した。さらに、データによってSNSの価値を証明できたことで他部署からの自発的な企画が生まれるまでになっている。ここでは、同社でSNS運用を担っている営業本部 営業企画部 WEB販売グループ 井上氏にSocial Insightの活用方法や成果などについて伺っていく。
2019年に井上氏が担当となるまで、フジドリームエアラインズのSNSはFacebookやX、Instagramでプレスリリースの内容をそのまま発信するだけの運用に留まっていたという。「もっと工夫して運用しなければと思いつつも、思いついた人が投稿するような状態で、あまり効果を生む運用ができていませんでした」と井上氏は当時を振り返る。
そこで井上氏は、媒体ごとに無料の分析ツールを使用し、投稿のインプレッションやエンゲージメント率を毎月手作業で拾い上げていた。さらに、ベンチマークとしている他社アカウントの動向については、自ら画面を見に行って数値をExcelに入力するという手間をかけていたのだ。「無料ツールだと今まで確認できていたデータが急に見られなくなるケースがあり、正確なデータを取れないことに悩んでいました。また、媒体ごとに異なるツールを使用していたので、分析ツールを一本化したいとも感じていましたね。」と井上氏は運用の苦労を語る。
「さらに社内では、SNSからの売上増加を求められていましたが、高度な分析ができなかったためにSNSの評価がしづらい環境で、上手く効果を示すことができていませんでした。」と井上氏。そこでSocial Insightのとある活用事例を目にした井上氏は、インプレッションなどの数値を広告費として換算する考え方に感銘を受け、これなら評価体制を整えられるのではと考えた。
Social Insightを導入すれば全てのSNSを一元で管理でき、確認できるデータも多岐にわたる。「特に、自社以外のアカウントも自社のアカウントと同じようにデータを分析できる点が魅力的でした。インプレッションやエンゲージメントはもちろん、フォロワーの推移なども確認できます。それまでは他社アカウントを月に1回確認できるかどうかだったので、フォロワーが伸びたタイミングやきっかけを掴みにくい状態でした。Social Insightを活用すれば、競合分析も効率化でき、社内へ報告しやすくなると考えました」と井上氏は教えてくれた。
Social Insightの導入後、フジドリームエアラインズのSNS運用は大きな進化を遂げた。注力した内容の一つが、クチコミ分析機能の活用だ。航空業界では、アルファベット3文字の略称が使われることが多い。しかし「FDA」でUGCを検索すると、FDAで表現される米機関など全く関係のない団体に関する投稿が混ざってしまう問題に直面した。
そこで井上氏は、収集するキーワードを「フジドリームエアラインズ」に統一することで、クチコミ分析の精度を高める戦略を考えた。「Instagramの投稿などで『フジドリームエアラインズをつけて』とユーザーに促し、実施してくれた方の投稿をリポストしたり、DMでやり取りをして画像を引用したりしました」と井上氏。
その結果、「フジドリームエアラインズ」で投稿されるケースが増えたことに加え、フジドリームエアラインズ側から「いいね」などのアクションを行いやすくなった。井上氏は「SNSは双方向のコミュニケーションツール」だと捉えており、積極的に反応を返すことでフォロワー数の増加やキャンペーン後の離脱防止につながっている。
また、クチコミ分析でUGC件数が増加すると、指名検索やサイトへの流入、フジドリームエアラインズの会員数も増加することがわかった。SNSの反響が新規ユーザーへの露出に繋がり、フジドリームエアラインズの認知と興味を促し、検索によるサイト流入に結びつくのだと考えられる。
また、導入の決め手となった「競合アカウント調査」も井上氏は積極的に活用している。同規模の航空会社をベンチマーク登録しておくことで、フォロワーの推移や他社の反応数が自動で可視化されるようになったのだ。「他社のフォロワーが急激に増えた日があれば、その日の投稿を見るだけで、要因がすぐにわかります。例えば、SNS発信に力を入れ始めたことによる伸びなのか、トレンドに乗ったことで伸びたのかなどです。また、面白そうな企画や見せ方があれば、自社の企画に活かすこともあります。実際に、安全に関する啓蒙活動など、他社のアカウントを参考にして作った投稿もありますね」と井上氏は教えてくれた。
さらに、自社投稿の最適化には「初速分析」機能を活用している。井上氏は「投稿した画像が飛行機に寄ったアップの写真なのか、引いた写真なのかで反応が全く違います。初速分析を使うことで、1枚目の画像にどのようなものを持ってくれば反応が良いかがわかるので、毎月の振り返りでチェックして次の投稿へと繋げています」と、感覚ではなくデータを根拠としたクリエイティブの改善を行っている。
興味深いのは、一度勝ちパターンを見つけても、時間が経つと初速が伸びなくなるケースもあることだ。投稿する時のトレンドによって伸び方は変わるため、定期的に分析することが重要だと言える。
Social Insightによる分析とユーザーとのコミュニケーションの活性化は、明確な成果となって表れた。導入当初から約4年半で、Xのフォロワー数は6倍へと増加。さらに、UGC件数は年間比で200%増加し、インプレッション数も2025年9月・10月比で180%増加するという成果を叩き出している。
井上氏はこの背景について「反応を得られる投稿ができるようになり、フジドリームエアラインズとユーザーで双方向のコミュニケーションが活発になった結果、それぞれの指標で相乗効果が生まれているのでしょう」と分析する。
これほど運用が拡大している一方で、井上氏の業務負荷は軽減されているという。「導入当初はFacebook、Instagram、Xの3媒体でしたが、現在はYouTube、TikTok、Threads、note、LINEが追加され、管理媒体数が増えています。以前は5時間ほどかかっていた月次のレポート作成作業が、Social Insightを使うことで一つのツールで完結し、最終的に半分ほどの時間で済むようになりました」と、業務効率化を実現している。
しかし、フジドリームエアラインズの成果は数字だけではない。SNS運用の価値をSocial Insightによって可視化できたことで、会社全体の意識が大きく変わったのだ。「以前は他部門に協力を求めても得られにくい状況でしたが、今は客室乗務員から『事前にこれを案内したい』、安全推進部から『モバイルバッテリーの注意喚起を繁忙期前にやりたい』と、自発的な相談が来るようになりました。これは社内の人たちが、フジドリームエアラインズのSNSが活発に動いていると認識してくれている証拠です」と井上氏は語る。
エンゲージメントの高い投稿を続けているフジドリームエアラインズには、他社からSNSの運用方法や社内体制について相談を受けるケースが増えてきたという。「私たちは、SNS発信のノウハウを隠すつもりはありません。私がSocial Insightの事例を見たことで社内の理解を得られるようになったのと同じく、フジドリームエアラインズも他社さんに還元していきたいと考えています」と井上氏は語ってくれた。
井上氏は「これからも自社だけでなく、就航先の自治体や企業とコラボレーションしていきたいですね。Social Insightを使い、『フジドリームエアラインズと連携するとこういう結果が出る』という数字の実績をしっかり提示することで、コラボ先にも損をさせない魅力的な提案ができるようになりたいです。UGCなどの『ファンの熱量』をSocial Insightでうまく数字に置き換えることができれば、社内外でファンづくりをもっと進めようという動きが加速するはずです。これからもツールを活用し、地方創生とファンづくりを促進していきたいですね」と見据えている。
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