『バンダイナムコグループ』の総合力を生かし、アミューズメント施設や業務用ゲーム機器、多彩なキャラクターイベントといった“いま、ここにしかないリアルエンターテインメント体験”を創造し続けている『株式会社バンダイナムコアミューズメント』。『太鼓の達人』などの業務用ゲーム機器、『ナムコ(ゲームセンター)』、『VS PARK』、『ナンジャタウン』といったアミューズメント施設をはじめ、多彩なIP(作品やキャラクター)コンテンツとのコラボイベントは大きな話題を集めている。
こうしたイベントの企画で欠かせないのがSNS活用。トレンドが激しく移り変わるIPを取り巻く環境において、同社ではSocial InsightをIPのイベント企画・戦略に活用している。多種多様なIPを選定し、イベント開催時にもっともファンに刺さる内容で臨むためには、今やSNSを活用した分析が必須となる。ここでは、導入の経緯からSNSキャンペーンでのSocial Insight活用、さらにはSNSを中心としたUGC(ユーザーによるクチコミやつぶやき)分析から、イベントの盛り上がりと売り上げを最大化させていくお話などを、上田浩太郎氏、吉成久美子氏に伺った。
Social Insightを導入した当時「企画を立てるうえで、数あるIPを分析する際に“人気があるらしい”、“バズっているようだ”という感覚値を、定量的に数値化し、より正確な売上予測を実現したいという課題がありました」と上田氏。また、実施したイベントの効果測定もできるツールとして導入したのがSocial Insightだったという。
上田氏は「実際にSocial Insightを使ってデータ収集をしていくと、X(Twitter)でのクチコミやつぶやきといったUGCと、売り上げに相関関係があることがわかりました。そうするとSocial Insightの活用の幅も広がり、現在ではよりファンに響くイベントを企画するためのIP分析、イベントの収支計画の作成などにも活用しています」と話す。
Social Insightの活用ポイントとしては、主に話題のIPの調査と発見、イベント企画を立てる上で作成する収支計画、そしてイベント開催前の施策追加を決める判断材料など。イベント企画を進める中でトレンドの移り変わりを随時チェックできるSocial Insightの強みを生かした活用術ともいえる。
数あるIPを分析するうえでのリサーチについて上田氏は「まずは、IPの公式アカウントや、作品にかかわるキャストさんなどのアカウントから、ツイート数やフォロワー数、ツイートに対する反響などをチェックし、IPの分析に生かしています。例えば、誰もが知っているようなIPであったとしても、そのトレンドには波があります。こうした波を随時チェックしながら売上予測を立てていきます。また、IPによってはイベントを2度3度と行うことも少なくありません。その際には、前回イベント時のデータとの比較も欠かせません」という。
「IPイベントの企画はイベント開催の半年ほど前に売上予測を立てます。グラフでみると一目瞭然ですが、企画から開催までのおよそ1年の期間でトレンドは大きく変化します。Social Insightでは長期と今この瞬間のトレンドを効率的にチェックできるので、トレンドに即した企画や、売上予測を立てるための判断材料になります。このイベントでは、売り上げ計画を立てるタイミングでの“つぶやき数のトレンド”が前回開催時と比較して130%でした。そこで、計画を立てる際に前回以上の売り上げを見込んで計画を修正しました」(上田氏)。
「イベント告知後は、各社のSNSでの反響、反応(下図)なども鑑みて、イベントの展開規模を検討していきます」(上田氏)。
イベント告知時と発注時のX(Twitter)のトレンドを見てみると、告知時には前回比140%の反応が、さらに発注時にはトレンドが270%と前回以上に注目を集めていることが判明。上田氏は「“リポスト(RT)”や“いいね”などの反響から、瞬間的な盛り上がりではなく、トレンドの上昇、ファンの期待値の増加が確信に。そこで、施策追加を決め、WEBのターゲティング広告を打つことも決定しました。Social Insightでは、クチコミのポジネガや、どんなワードで盛り上がっているのか、ユーザーの方々の熱量も精査できるのが大きな魅力です」とも。
「SNSキャンペーンにおいても、Social Insightは欠かせないツールです」と話すのは吉成氏だ。「2023年の9月末に弊社で開発、販売しているクレーンゲーム機『クレナ』をモチーフにしたプライズを展開するにあたって、認知拡大と購買促進を狙ったSNSキャンペーン『#これクレナっていうのか』(下図)を展開しました」
キャンペーンの反応もワンクリックでレポーティング可能。「謙虚な気持ちで展開したハッシュタグキャンペーンだったのですが、想定していたよりも『クレナ』を知ってくださっている方が多く、愛着をもって投稿してくださっていたのも拝見することができました」(吉成氏)。
「今、SNSはお客さまの声を拾うとても有効な手段の一つだと考えています。投稿に対してどのような反応をされているか、応募数だけではなくその内容もテキストマイニングやランキング形式でわかりやすく表示してくれるので、全体意見の把握に加えて、社内共有をする際にもとても便利です。また、キャンペーンによっては数万人規模での応募者が発生するため、当選者の自動抽出機能も欠かせません」(吉成氏)。
「イベント企画立ち上げ当初の分析から、Social Insightを活用し、トレンド分析に加えてX(Twitter)へのイベント告知の反響から売上予測以上の結果が見込めると判断し、追加施策を決定。データを活用しながら広告などを実施し、結果として売り上げは前回比210%という大きな成果につながりました。
IPの分析と売上予測を随時行うことで、予測の修正、追加予算などを細やかに設定していくことで、イベント開催時には売り上げだけでなく、ユーザー満足度の最大化を目指すことができます。やはり、何よりもお客さまの心に刺さるイベントを行えたかどうかが大事。そのためには、Social Insightを活用したIP分析は欠かすことができません」とは上田氏。
吉成氏も「お客さまの声を効率的に拾えるようになったことで、喜んでいただけるポイントや率直なご要望をチームや社内で共有できるようになったことはとても大きなメリット。集計やレポート機能も大変便利ですし、部署をまたいで大いに活用しています」と語る。
今後の展望について、吉成氏は「私たちの部署では、現在はSNSの運用で重点的にSocial Insightを活用していますが、データの活用方法はどんどん探っていきたいと考えています。お客さまの声を定性的なデータとして収集できるSocial Insightは今後も欠かせないツールになることは間違いないと考えています」とユーザーローカル社への期待を込めた。
上田氏は「お客さまには、それぞれのIPのファンがいらっしゃって、その属性もさまざまです。今後もIP分析と、トレンドの傾向をチェックしながら、お客さまに向けて、しっかりとした戦略を立て、最高の形で企画を生み出していきたいと考えています」とさらなる活用を見据えていた。
サイト上に掲載している情報はほんの一部です。詳細な資料をご希望の方は、項目を入力し、ボタンをクリックしてください。
資料の内容
・導入企業 ・Social Insightが選ばれる理由 ・Social Insightが解決出来る課題 ・業務の効率化 ・導入後のサポート ・費用 など