企業や個人の方がインスタ分析を行って、インスタのフォロワーを劇的に増やしたいと考えているのではないでしょうか?Instagramなどのノウハウが十分でないうちは「どんな写真を投稿すれば反応が返ってくるのか?」「インスタをキャンペーンで上手くつかいたい!」と悩む方は非常に多いのです。インスタの分析手法は主に下記の3つがあります。
これらの分析は専用のインスタ分析ツールを使うことで、フォロワーを増やしたり、投稿の反応率を高めるための分析を行うことができます。
特に企業においては自社のアカウント分析だけでなく、競合のアカウントを分析することができれば、自社だけの分析よりも多くのインサイトやノウハウをを得ることができるので、インスタ分析ツールを導入する際は、競合アカウントのベンチマーク機能があるかどうかを事前にチェックするべきです。
本日は株式会社ユーザーローカルで、営業を担当している筆者がインスタ分析について詳しく解説します。
まず、インスタ分析担当者になったばかりの方のために、特に企業で重要視されるインスタ分析の主要な3つのKPIを押さえておきましょう。
影響力や発信力を強めるためには、より多くの人にフォローしてもらわなくてはいけませんし、BtoCのビジネスモデルの企業であれば、フォロワー数は最低でも1,000人、できれば10,000人以上に増やしておきたいところです。まして、大手のブランドであれば、数百人程度のフォロワー数ではカッコがつきません。
予算を使って、Instagram広告を利用すれば、比較的カンタンにフォロワー数を増やすことができます。しかし、広告に頼ってフォロワー数を増やすと、エンゲージメント(次に紹介します)が下がりますので、ただ単にフォロワー数を増やせばよいというものではないのですが、ただフォロワー数が多いと、ユーザー「お!フォロワー数が多いアカウントだ!私もフォローしてみよう!」という心理になりやすく、企業Instagramのアカウントであれば一定数以上のフォロワーがいなくては、影響力を大きくすることができないので、重要な指標と言えます。
エンゲージメントとは下記の式で表せる反応数を示したものです。
エンゲージメント=(いいね数+コメント数)÷ 投稿数
投稿ごとにどれくらいの反響があったかを知るために使われる指標です。企業はエンゲージメントをユーザーとのコミュニケーションの指標ととらえている場合も多く、エンゲージメントを非常に重要視します。
いくらフォロワー数が多くても、エンゲージメントが低ければ、ユーザーに支持されているとは言い難い状況であり、特に企業は自社のことを広告などでユーザーがイメージしてもらう「ブランド想起」については強く意識しており、ブランド想起とエンゲージメントを結び付けて考えることからも、このKPIを非常に重要視しております。
ハッシュタグ数とはカンタンに説明すると、どれだけ多くの人に拡散してもらったのか?という指標です。自社が仕掛けた「ハッシュタグ」の数を計測することで、拡散具合のKPIとなります。そのため自社製品やサービスのキャンペーンで、どれだけ多くの人に情報が行き渡ったのか?という指標としてとても重要視されます。
また、どのハッシュタグが一緒に付けられたか?というのも、合わせてみることができ、ハッシュタグの組み合わせや、次回の投稿にどのようなハッシュタグを付けるべきかも、このKPIをもとに企業が参考にします。
WEB広告で使われる「インプレッション数」と同じ意味で、インプレッション数とは、その投稿を見た人がどれくらいいるか?という指標です。
ただ、この指標はInstagramの分析ツールでも測定できる数字ではなく、「Instagramインサイト」というInstagram公式のビジネスアカウントで使用できる無料ツールか?もしくはソーシャルインサイトのように、Instagramインサイトと連携が可能なツールでしか見ることができません。
下記画像の赤い四角のURL部分をご覧ください。
ここで言うクリック数とは、Instagramのアカウントのプロフィール項目にあるURLへのクリック数のことです。女性インフルエンサーの中には、自社ECサイトのURLを設置し、投稿で商品を説明し自社ECサイトへの誘導を促しますので、クリック数は売上と結びつく指標と言えます。
しかし、投稿ごとにURLを設置できないInstagramの仕様のためか、企業レベルでは、このURLから業績にインパクトを与えるほどの売上達成は難しいため、企業の場合はクリック数はあまり重要視されない傾向があります。
そのためInstagramは、売上に結び付く広告としてよりも、ブランディング(ブランド想起)のためのSNSとして利用される傾向が強いのです。
CVとは、先ほど紹介したプロフィールに設置した、URLから流入し、どれくらいの人が自社サイトでCV(買い物や問い合わせ)を行ったかの指標です。EC事業者や自分のECサイトで収益をあげているインフルエンサーには最も重要な指標となります。
しかし、クリック数と同様の理由により、大企業ではあまり重要視されるKPIではありません。
投稿保存数とは、ユーザーが気に入った投稿をブックマークするための保存機能のことです。例えばネイルの投稿であれば、ユーザーは「あとでゆっくり確認したい!」ために投稿を保存するでしょうし、料理の投稿であれば「このレストランはチェックしたい!」と思い投稿を保存します。
このようにユーザーが投稿をどれくらい保存しているのかというKPIであり、どれくらい良い投稿ができたか?という指標となります。
ただし、投稿保存数は「Instagramインサイト」と分析ツール(例ソーシャルインサイトなど)を連携しないと、出せないKPIなので、分析ツール導入前には、このKPIがとれるかどうかも確認しておきましょう。
では、実際にツールを利用して、どのようなインスタ分析ができるのでしょうか?弊社のソーシャルインサイトをもとに解説いたします。
まず、最も行われるインスタの分析手法とは投稿分析です。下記をご覧ください。
この表の縦軸は「曜日」で横軸は「時間」です。この表はつまりどの曜日のどの時間帯に、ファンが反応するのかをあらわした図です。分析ツールを使って、反応率の良い時間と、悪い時間を把握した上で、投稿を最大化していくための分析手法です。
その他にも、単純に曜日別の「いいね数」を見たり、ファンのアクティブな時間帯を見る表もあります。
インスタ分析ツールはこのような、さまざまな投稿の分析結果を出力し、それを分析しながらエンゲージメントの最大化を図るための分析手法なのです。
また、過去にエンゲージメントの高かった投稿を一覧で見ることができるので、どのような投稿がユーザーに高いエンゲージメントを示すのかを示すのかを、下記のようにカンタンに確認することができます。
企業アカウントでは、自社のブランドや商品のハッシュタグを分析することでハッシュタグを収集してクチコミを分析します。ハッシュタグの総量を分析しどのくらい拡散したのか?下記のキーワード(ハッシュタグ)の発言数の推移で分析します。
また、商品名とどのようなキーワードが一緒に頻出するか?も、テキストマイニングを使って、分析することもできます。下記は「海外旅行」というハッシュタグと一緒につかわているキーワードの一覧です。
このように共起キーワードを分析することで、どんなハッシュタグを、どんなタイミングで付ければ効果的な投稿ができるかなどのインサイトを得ることができるのです。
また、Instagramでキャンペーンを行った場合に、キャンペーン前後でのハッシュタグを比較し、キャンペーンの効果を数値化することができるので、キャンペーンを効果的に行いたい場合には非常に役に立ちます。
競合他社のアカウントをベンチマークし、自社アカウントと比較することで「フォロワーの増減」「新サービスのハッシュタグのつけ方」「投稿時間の分析」などを比較することができます。競合他社のアカウントをベンチマークしておけば、「ハッシュタグ」や「投稿時間」「投稿内容」などが非常に参考になるはずです。このように企業でのインスタ分析のポイントは自社アカウントだけではなく、ライバル企業や、ベンチマークする企業のアカウントも分析することです。
そうすることで、自社のアカウント運用だけでは発見できないインサイトや、ノウハウや知見を得ることが必ずできるでしょう。
このようにソーシャルインサイトのように自社アカウントだけでなく、競合他社のアカウントをベンチマークできる分析ツールは限られているので、インスタ分析ツールの導入前にベンチマーク機能があるのか確認しておくべきです。
下記のグラフは森美術館のSNSフォロワー数の推移です。インスタ分析を含む、SNS分析を自分達で行い、右肩上がりでフォロワーを増やしております。
森美術館は、SNSと美術品の相性の良さに目をつけ、いち早くSNSでの情報発信に取り組んだ美術館です。森美術館は、他の美術館とは違い「積極的に写真撮影を許可する」取り組みを行っている点です。下記をご覧ください。
このようにSNSのために写真を撮ってよいことを館内でアピールし、SNS投稿を促しているのです。同社の下記アンケートによると、来館動機の約55%がSNS経由で見た情報によるものがわかりました。来館者は特に20代が多いためインスタ等のSNSの利用率が高いことが分かります。
そのため、森美術館では「ソーシャルインサイト」を利用し、展覧会が始まる前後などの投稿内容を見直し、日々のフォロワー数の増減のチェックを行っています。ソーシャルインサイトを利用し、リアルタイムに分析することで、代理店に依頼する形では決してできない、自分達ですばやく施策を実行できるのが最大の強みです。
森美術館の成功事例については下記記事を読んでください。
参考記事:リアルタイムの数字を読み解く、分析する。ソーシャルインサイトがもたらした「森美術館らしいSNS運営」
個人や、インスタ初心者が、まずインスタ分析を行うなら「無料」のインスタ分析ツールを使ってみるのが良いでしょう。多くの無料ツールでは無料アカウントには利用制限がありますが、まずはインスタ分析がどのようなものか、触ってみて、そこで不足を感じれば有料のツールを利用するのが良いでしょう。
おススメしたいのは下記の図にもある「Instagramインサイト」です。
画像及び文章引用先:「Instagramインサイト」
Instagramが提供する公式アプリです。ただし、個人では利用することができないアプリなので、個人で利用する方はアカウントをビジネスアカウントに切り替える必要がありますし、切り替えにはFacebookアカウントが必要となります。
その他にも、無料でInstagram分析ツールは各社から提供されておりますが、利用する際は、運営母体がしっかりしている有名なインスタ分析ツールを利用するようにしてください。なぜなら、海外のアプリの中には無料でサービスを提供する代わりにスマートフォンの個人情報を抜き取ったり、インスタアカウントを乗っ取るアプリも存在するからです。
参考記事:なぜかデータ通信料が多い、カメラが勝手に起動…その症状、スマホがウイルスに感染したサインかも?
また、仕事でインスタ分析を行う方はスマホではなく「PC」で、インスタ分析を行うほうがレポーティング作業を行いやすくなるので、こういった点もポイントとなります。「Instagramインサイト」はスマホアプリでPCから利用することができません。
ただし、弊社のソーシャルインサイトを使えば「Instagramインサイト」と連携することができるので、Instagramインサイトでしか見ることができない「インプレッション数」などもPCで確認することができます。
さて、インスタ分析を実際に行う人にはどのよう方が多いのでしょうか?ソーシャルインサイトを提供する弊社の経験ですが、以下のような方が積極的にインスタ分析を行っている印象です。
キャスティングという言葉を聞いたことがない人もいると思いますが、キャスティングとは企業にインフルエンサーを紹介するサービスのことで、インスタ分析ツールを利用し、有力なインフルエンサーを探し、リクルーティングを行ったり、または自社のインフルエンサーの育成に利用したりしています。
このようにインスタ分析は、単に自社(自分)の投稿の効果測定だけではなく、リクルーティングにも利用されているのです。
ちなみにInstagramのキャスティングのための専用のキャスティングツールもあり、例えば化粧品ならだれが「いいね」を集めているのか?などインフルエンサーを探し、リスト化するためのツールもあります。
Instagramを始めようと思っている企業や個人が多いと思いますが、そもそもInstagramが向いている業界と向いていない業界があります。下記をご覧ください。
Instagramは若い女性に相性が良いSNSであり「インスタ映え」する、これらの業種とは、とても相性が良いでしょう。しかし、逆に「インスタ映え」が起こりにくい、下記の分野はInstagramとの相性は良いとは言えません。飲食店はInstagramの投稿でも多いものの一つではありますが、駅前にある居酒屋のようなところよりも、雰囲気が良く女性ウケが良いお店の方が「インスタ映え」します。
日用品ですと「インスタ映え」がしにくく、安価なものでは写真で人々の興味や共感を生むのは非常に難しく、また、BtoB事業も同様の理由からInstagramとは相性が悪い業界と言えます。しかし、最近は相性が悪い分野であっても、インスタ広告で、日用品やBtoBの業界の広告出稿もたびたび見られます。それだけユーザーが増えたため、トライアルで広告を試す企業も増えてきているのです。
これからインスタ分析ツールの導入を検討している方で、もし無料ではなく有料のツールで本格的に分析するという方がいるのでしたら、同時に他のSNSを分析できるツールの方が良いでしょう。
Instagramだけアカウントを持っている企業よりも、TwitterやFacebookアカウントを持っている企業がほとんどのはずですし、SNSを分析ツールをひとくくりにできるのも、レポートのフォーマットが統一され、また運営が非常に楽になるからです。
弊社のソーシャルインサイトでは以下のSNS分析と投稿を行うことができます。
インスタ分析ツールをご検討中の方は、下記サイトよりソーシャルインサイトの詳細をご覧ください。
インスタ分析ツール:ソーシャルインサイト
Instagramに限りませんが、SNSでフォロワーを増やしたり、ハッシュタグによる拡散を促すのは、容易なことではなく、独自の知見が必要になります。
また、テレビが影響力を弱めているおり、従来のように繰り返しCMを流せば「ブランド想起」が起きにくくなってきており、企業にとってはInstagramなどのSNS分析は必須なのです。
そのためにも、インスタ分析ツールを導入し、自社独自のノウハウを積み上げて行く必要があります。どのインスタ分析ツールも、大きな差はありませんが、自社だけでなく競合他社を分析できるツールを導入すれば、ライバル企業からも知見を深めることができます。
競合他社のインスタ分析が可能なソーシャルインサイトも是非ご検討ください。
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